金価格は長期的上昇へ:ピーター・シフ

 

Euro Pacific Capitalのピーター・シフ氏が、金本位制のシナリオについて短く語っている。
もちろん現実離れした話ではあるが、それだけに考えさせられるテーマだ。

金価格はもっと大きな長期的上昇が始まったのだと思う。

シフ氏がロシア国営RTで、ゴールド・バグらしく金に対する強気予想をした。
もっとも、シフ氏は自社で金の販売も行っているから、金相場予想については割り引いて聞いておこう。
むしろ聞いておくべきは、上昇の根拠だ。

この分野での極端論者は、最近の金価格上昇について2つの要因を挙げている。

  • FRBが利下げをしており、これが最終的にはゼロ金利と量的緩和への回帰につながる。
  • 最近の大統領と民主党の合意が、2011年の共和党・ティーパーティーの財政再建への努力を帳消しにした。

シフ氏は嘆く。

「みんな何も心配しなくなった。
今後数年、財政赤字は天井破りになる。・・・
財政赤字拡大は通貨発行をさらに大きくし、インフレ懸念を大きくする。
これらすべてが金に強気の理由になる。・・・
このことを本当に理解するなら、なるべく早く金を買った方がいい。」

このロジックが正しいかどうかはわからないが、こう考える人も世の中には少なからずいるようなのだ。

話が政治に戻ると、キャスターの1人がFRB理事に指名されているジュディ・シェルトン氏の姿勢を話題にした。
同氏は金本位制を支持していながら、利下げを主張しているのだ。
現政権にありがちな、立身出世のためならなりふり構わない人のようだ。
シフ氏は「たくさんの共和党員がそうした偽善的な姿勢をとっている」と批判しつつ、金本位制について語りだした。

「金本位制を信じる人ならば、FRBでなく市場が金利を決めるべきと考えるはずだ。
もしもFRBが市場に金利を決めるのを許せば、はるかに高くなるだろう。
今のような低金利になる唯一の理由は、かなり迫っている次の景気後退期にFRBがどう対処するか、市場が予想しているからだ。」

米イールド・カーブはぺしゃんこのままだ。
多くの人が大統領選後あたりの景気後退入りを予想し、そうなればFRBは利下げで対応するだろう。
利下げ余地はあまりないからFF金利はゼロに戻り、結局QEによって長めの米国債も買われることになる。
つまり、数年後、米金利は短期も長期もかなり低位にあると予想される。
それが現在のイールド・カーブをぺしゃんこにしている。

シフ氏は、金本位制に戻れば金利は一時高くなるという。
金の引き当てなしに通貨が発行できないため、ドルの需給が締まると考えているのだろう。
シフ氏は、高い金利はいいことだという。

それが経済のニーズなんだ。
米国は十分な貯蓄がなく、資本投資がなく、すべてのレベルで借金が多すぎる。

貯蓄が足りないなら貯蓄の魅力を増やせばいい。
投資が足りないなら投資の魅力を増やせばいい。
借金が多すぎるなら、債務過多にペナルティを増やせばいい。
ところが、中央銀行は借りる側を助け、投資する側をくじくような政策を続けている。
これは現状維持に役立つだけで、本来の問題の一部には逆効果を及ぼす。
もちろんそれが教科書的な対処であるにしても、その結果が(平時に戻った後も)十分に出たとはいいがたいのも事実だろう。

シフ氏は、金本位制であればどうなるのか、シナリオの一端を披露した。
同時に、お得意の終末論で金融緩和の危うさを警告している。

もしもFRBがそれをやめることができれば、金利は少なくとも短期的には上昇する。
長期的、とても長期では、金本位制の下で今より金利は下がるはずだ。
より健全な通貨、より低いインフレ、より高い貯蓄になるだろうからだ。
しかし、政府は、GDPを成長させ、株式ほかの資産バブルを膨張させるため金利を人為的に低く操作してきた。
しかし、こんなことはすべて破綻し、金利は急騰するだろう。

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