長期投資家は恐れることはない:ジェレミー・シーゲル

 

ウォートンの魔術師ことジェレミー・シーゲル教授が、FRB利下げ時期について予想した。
合わせて、長期・短期の投資家ごとに投資環境を解説した。

市場が不確実と感じるのは正しいことだ。
・・・FRBは利下げすべきだが、まだしないだろう。

シーゲル教授がCNBCで、来週19日のFOMCでの利上げの可能性は低いと予想した。
教授は、FRBの日頃のやり方を説明する。
政策を実行する前に様々なアナウンスや講演を通してシグナルを出す。
それを十分に市場に織り込ませた上で実際に実施する。
今回の場合、FRBはまだその作業を十分に行ったように見えない。

「6月FOMCの後、7月31日のFOMCには利下げする確率が高いと示唆するような発信をすることになろう。
市場はそれで満足するはずだ。」

シーゲル教授は7月末の利下げを予想している。

教授は、FRBの行動がややスピード感に欠けていると心配している。
理由の1つは、イールド・カーブが一部年限で逆転したままになっているからだ。

「もしも私がFRBなら・・・50 bpの利下げを行うべきとするだろう。
現在の米10年債利回りを見ると、FF金利は10年利回りより低くあるべきだが、25 bp利下げしてもそうならない。」

イールド・カーブの長短逆転は過去の経験から見てかなり信頼性の高い景気後退のシグナルだ。
だから、シーゲル教授はこれを順イールドに戻すべきと考えているようだ。
しかし、イールド・カーブの傾きと景気動向の間の関係は明確ではない。
逆転するから景気が後退するといった因果関係であるとの証拠はない。
順イールドに戻すために利下げすべきという議論が受け入れられるようにも思えない。

シーゲル教授は米経済の先行きについてもコメントしている。

「現状、第2四半期の成長率は1.5%と予想されている。
これはトランプ政権で最も低い成長率だ。
市場は間違いなく減速してしまう。
関税の雲が今年後半にも及ぶなら、2%に届かないだろう。」

経済の鈍化が徐々に鮮明になってきた。
しかし、「永遠のブル」と呼ばれるシーゲル教授は、大統領選サイクルを引き、楽観的な意見を述べている。

「重要なのは、大統領選サイクルのギアが上がり、トランプは1期目を好景気で終わらなければならないことだ。
1年後に株価が下がったり経済が停滞したりするのをトランプは許容できない。
彼はそれを認識していて、鈍化から抜け出そうとするから、成長率は改善するだろう。」

経済への見通しが悪くないなら、市場もしかりということになる。
教授によれば、市場は米中貿易摩擦について依然として秋よりだいぶ前に解決すると見込んでいるという。
12か月先の利益予想についてやや楽観的すぎるとしたものの、本来推奨する長期投資には支障にならないという。

PER 17.5倍は過去の戦後の平均的水準だし、低金利の世界ではまったく割高ではない。
だから、長期投資家は何も恐れることはない。
短期売買なら、貿易摩擦や金利の雲が市場を覆う中で大きな利益は得にくいだろう。

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