【バフェットの次を行く投資術】一般投資家の先物取引は「危険」 どうしてもというなら売りではなく買いを

 バフェットは、自分自身の投資は基本的に「現物」に限っているし、他の(一般)投資家が先物取引などデリバティブを行うことに関しては「危険」であると忠告している。

 その理由はバフェットの師匠、ベンジャミン・グレアムが唱える「安全余裕率」にまでさかのぼる。グレアムが繰り返し教えるのは、投資を行うときには自動車のハンドルの「遊び」のような「余裕」が必要であるということである。

 確かにレーシングカーのハンドルには遊びがないが、自動車レースはまさに「死」と隣り合わせの競技であり、一般投資家がそのような危険なレースに勝利するための技量とタフな精神力を兼ね備えていることはめったにない。

 バフェットは、グレアムの話をさらに進めて、「先物取引とは、ハンドルに同心円状にナイフをくくり付け運転するようなものである」と述べている。確かに舗装された平らな道路を走っていれば、ハンドルのナイフのない場所を握って運転できそうだ。しかし、道路のどこかに穴が開いていたり、突然子供が飛び出したりしたらどうだろうか? 腕がちぎれてから後悔しても遅い。

 また、万が一どうしても先物取引をしたいというのであれば、売りではなく買いを行うべきであろう。理屈は単純である。

 例えばAというIT企業の株価が1万円であるとする。売り手の利益は1万円に限定されるが、損失は無限大である。逆に買い手の損失は1万円に限定されるが、利益は無限大である。普段は実際上それほど違いがないように思えるだろうが、リーマン・ショックややITバブルのような大相場がやってきたときにこの違いは決定的になる。

 もちろん先物取引は行わない方が無難であり、買い手のメリットを享受したければ現物株(またはインデックス・ファンド)を買うことを勧める。バフェットは米国株に強気であり、私も日本株に強気だ。(人間経済科学研究所、国際投資アナリスト・大原浩)=敬称略


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